パキャラボ

◎パラレルキャリアラボ◎ これからの働き方を考える未来研究所

旅とカメラでパラレルキャリアを目指す20代のブログ。シンプル&ミニマルに、人生で本当に必要なものを見つけながらゆる〜く行きていきたい人、カモンッ!!

旅人からフォトグラファーになった僕が教える初心者未経験から写真を仕事にするおすすめ方法まとめ

テクノロジーは私たちが思ったスピードよりもずっと早く進化している。一昔前は超高額な大きな一眼デジタルレフカメラを持ちださなければキレイな写真は撮れなかった。しかし今ではiPhoneでも息をのむようなキレイに写真が撮れるし,Instagramでオシャレにシェア出来る時代になった。さらにいえば小さなコンパクトデジカメは一眼デジと変わらないくらいの性能になったし,一眼でさえも小型化して値段がぐっと下がった。写真を撮る喜びを通じて,フォトグラファーになりたい!カメラマンとして生きていきたい!そう感じる人も少なくないのではないかと思う。未経験だって,初心者だって,年齢だって関係ない。きょうは未経験や初心者からフォトグラファーあるいはカメラマンになるためにはどうすればよいかを筆者の経験を交えて丁寧にお話しようと思う。

筆者の経歴

プロフィール

私は写真の専門学校に通ったわけでもなければ写真学科に所属したわけでもない。当時は完全に独学未経験の写真と旅がすきだった学生であった。しかし怯えながらも少しずつ行動を起こし東南アジアへの取材渡航や,10回を越える展示などを経験し,たくさんの失敗を重ねることで未経験からフォトグラファーになった。現在はパラレルキャリアといえど,調子の良い時で月30万程度の収入となっている(もちろん不安定だし波もあるので年収はそこまで多くない)。ぶっちゃけ楽しいことよりも苦しいことのほうが多かったように思う。それでも写真を撮るのが好きだし,なにより喜ぶクライアントの笑顔を見るのが好きなのだ。読者のみなさんと共有することで,筆者の経験が少しでも役に立つのならば,これほど幸せなことはない。

写真をはじめたきっかけはカナダへの留学だった

私がフォトグラファーになったきっかけは,大学2年生のときのカナダ留学だ。はじめての海外長期渡航に胸を躍らせた筆者は,なけなしのお小遣いでNikonP300という当時3万円ほどした高級コンパクトデジカメを買った。鮮やかな美しいみどりの森林に青い湖が栄えるロッキー山脈や,しんと静まり返った夜にスーッと流れる流れ星。さらには夜の長いカナダの夏の友人との想い出を,ここぞとばかりにレンズに映した。その写真を見返すたびに当時の記憶を鮮明に思い出す。写真という記憶を蘇らせてくれる装置はかけがえのない財産となったの同時に写真の奥深さやその魅力に取り付かれるには,そう長く時間はかからなかった。

これを読む読者の中にも,旅に出て写真を撮ることが好きな人,またそれによって写真に目覚める人も少なくないのではないかと思う。それは旅とカメラとの相性が抜群に良いからだと筆者は感じている。

フォトグラファーとしてお金をもらうようになる

カナダで写真に目覚めた筆者は,一眼デジタルレフカメラを購入した(はじめての一眼デジはCanonKissx5だった)写真を撮ってSNSに共有をすると多くのコメントやイイね!がつき,とても嬉しかったのを覚えている。(みなさんも経験があると思う。)継続して写真を投稿しているうちに「今度結婚式があるから撮影してくれない?」そうお願いされることがポツポツ出てくるようになった。普段はサークルのイベントや学園祭を無償で撮影していた筆者にとってはまたとないチャンスだった。その他にも地域のイベントや,起業家の写真を撮りはじめ,少額ではあるがお金をいただいて撮るようになったのだ。「他の人よりも写真がキレイに撮れる」ということいつしかが自身の中で武器になっていた。誰かの役に立ててお金まで貰うことが出来るなんてなんて幸せなことなんだろう!ココロが踊り出しそうな気分で撮影を仕事として受けるようになるには,時間はかからなかったように思う。

未経験でもフォトグラファーにはなれる

私は写真の専門学校に通ったわけでもなければ写真学科に所属したわけでもない。完全に独学未経験だったが,たくさんの失敗を重ねてやっとお金をもらい撮影をはじめたのだ。楽しいことも苦しいこともたくさんあったが,それでも諦めず前に進み続ければ絶対に道は開けるということをお伝えしたい。

初心者・未経験者からフォトグラファーになる方法

カメラを買おう

さていよいよ本題に入ろうと思う。未経験からカメラマンあるいはフォトグラファーになるためには,どうすればよいのだろうか。兎にも角にもまずは写真を撮るにはカメラが必要だ。iPhoneでも非常に綺麗に取れるが,出来ることなら安くても良いから一眼デジタルレフカメラを買おう。初級機なら5万円前後を見れば良いだろう。(ガチでプロを目指して撮るならボディで10万〜20万/1台,レンズやストロボなどを各種集めると20万〜100万ほどするだろう)

おすすめのカメラは?

何も最近出た新しい最新機種を買うことはない。筆者も最初にカメラを買うときには,未経験の初心者だからなるべく新しいハイテクなカメラを買わなきゃ!という気持ちが少なからずあった。しかし実際に100万近くカメラにつぎ込んだ結果,最新の機材はもちろん優秀なのだが,型落ちのものでも十分な性能を持ち合わせているものはたくさんあるし,必ずしも最新のものを購入しなくても良いと理解した。カメラを買うコツは,ひと世代前の型落ちした安いカメラを買うことだ。カメラのパーツは大きくボディとレンズに分かれるが,ボディはなんなら中古でも良い。レンズにお金をかけて購入をして欲しい。以下に初級者・未経験者におすすめのカメラをまとめたので,購入する際の参考になれば幸いである。

Canon Kiss7i レンズキット

一眼業界の2大巨塔の1つCanonの大人気入門一眼機だ。非常にコンパクトで使い勝手の良い。値段も5万円ちょっとで一眼ではかなり安い部類に入る。まずは一眼に慣れたいという人にはおすすめだろう。(実際に筆者もKissシリーズから入った。今では6Dや7DMark2を使っている。)

Nicon D5200 レンズキット

Canonと双璧をなす一眼デジメーカーがNikonである。なかでもこのD5200はひとつ前の型落ちモデルだが非常に優秀でNikonファンからの評判も高い。初級者から中級者にかけても撮影者の要望に答えてくれるおすすめモデルだ。

OLYMPUS OLYMPUS OM-D E-M10

ボディ内部のれ反射ミラー機構をなくして(ミラーレス化)小型化したものがミラーレス一眼と呼ばれるものだ。非常にコンパクトで持ち運びやすく,宮崎あおいさんがCMに出ていたこともあり女性に人気なもでるでもある。こちらもひとつ前の型落ちモデルだが,手頃な値段で美しい写真を撮れる魅力的なモデルだ。大きい一眼を買ってしまうと持ち運ばなくなってしまうことが多々あるが,それが心配な女性におすすめの機種と言えよう。


たくさん写真を撮ろう

フォトグラファーになる!と力を入れ過ぎると撮影することが苦痛になってしまう。なによりも写真を撮ることを好きになるのが大切だ。構図がどうとか,上手く撮れないとか,気になるかもしれないがスキルは後からついてくる。まずは感じるままに自分の好きなモノを撮影してみよう。撮るという行為自体に意味があり,写真を楽しむことこそが初心者フォトグラファーが上達する一番の近道なのだ。

カメラの基礎知識を身につけよう

さて最初のうちはみなカメラの撮影モードはフルオートかプログラムオート(P)であろう。しかし段々と撮影の要望レベルが高くなってくる。それはたとえば,「後ろをぼかして人が浮き出るような写真が撮りたい!」とか「もう少し明るく女性やあかちゃんをを可愛くふわっと撮りたい!」とか「流星群の夜に星の写真が撮りたい!」といったようなものだ。ある程度写真を撮るようになったら,カメラの基礎知識を学ぼう。以下でも述べるが,あのクックパッドグループが運営する初心者大歓迎のフォトスクール「サイタ」が開講されたようだ。体験レッスンがいまなら無料で受けれるので,カメラ仲間を探すがてら写真の勉強をしてみるのもおすすめだ。沢山の本がやWebサイトが存在するが,おすすめの本やサービスを以下にまとめた。

「世界一わかりやすい写真の教科書」を読もう

鉄道写真の巨匠。中井精也先生の教科書だ。ユニークなトークで定評のある中井先生のオモシロワールドがわかりやすく繰り広げられている。写真をある程度学んだ人もどう教えれば伝わるかを学ぶことが出来るだろう。写真を始めたら一度は読んでおきたい一冊だ。

「写真がもっとうまくなるデジタル一眼撮影テクニック101」を読もう

こちらはある程度カメラに慣れてきた初級者〜中級者向きの書籍だ。基本となるテクニックを噛み砕いて記載されており,実践にそってカメラの仕組みや特性を理解することが出来る。レイアウトも読みやすく,写真と文章とのバランスも良い。上記のカメラと写真の教科書を一通り読み終えたらこちらの書籍で1ランク上にステップアップしよう。

映像スクール「カメラの学校」を見よう

Webや映像の専門スクールとして有名なデジタルハリウッド大学が運営しているオンライン映像レッスンだ。非常に個性豊かな講師が面白おかしくレッスンをしてくれるので飽きずに見られるのではないだろうか。
www.camegaku.com

ポートフォリオを作ろう

さて,写真を撮りためたら次はポートフォリオを作ってみよう。ポートフォリオとはいわゆる作品集のことである。最初は本当に簡単なもので構わない。1枚5円から印刷できるしまうまプリントなどの格安プリントサービスを使えば般的なL版の写真を印刷することが出来る。もう少し手を入れるなら,Photobackあたりは紙の肌触りも非常に良く,持ち運びアルバムとして画質も満足できるレベルのものが仕上がる(筆者も写真展などやるときに,展示とは別にBOOKを作成するのだが,よくPhotobackで作成している)。ポートフォリオを作成するコツはなんだろうか?それはテーマを絞ることである。いろんな写真を詰め込みたい気持ちはわかるが,テーマもなければ流れもない写真は読者になにを訴えたいのかわからない。読みてもなんの写真なのか伝わらず,印象に残らないだろう。例えば海外旅行に絞ったもの,ウェディングに絞ったもの,家族写真や子供写真に絞ったものなど,テーマを持って何冊か作るのが良いだろう。シリーズ化して何冊か制作をする内に,写真の構図や配置,流れなんかのコツが段々とつかめてくるはずだ。

いろんな人に写真をみてもらおう

ポートフォリオを作ったら次は沢山の人に写真を見てもらい感想を聞こう。どの写真がすきなのか,なぜ好きなのか。反対にどの写真はあまり好きではないのか,それはなぜなのか。一般に,写真というものは撮影しただけでは価値を見出さない。誰かの目に触れてその人の心を動かしてはじめて光り輝くのである。もちろん良い反応ばかりではないだろう。時にけなされ,時になじられ,そうやって自分の写真と向き合い,考え撮影し続けることで写真に対する哲学や感情が成長しているのである。ここでポイントなのがポートフォリオはA4かA5サイズ程度の物を作り,常に携帯するようにしよう。iPadなどの端末に入れておいても非常に便利なのでおすすめだ(筆者はiPadminiにいれて持ち運んでいる。手頃なサイズで非常に重宝している)。そして,いつだれに写真を見せて欲しいと言われてもすっと取り出せるようにしておこう。これをしておくかしておかないかで,あなたのフォトグラファー人生は大きく変わる。ああ家にあるんだけど今は手元にないんだよな・・・そんなことを繰り返していてはプロにはいつまでたってもなれないだろう。これは非常に大切なポイントなので是非参考にして欲しい。

名刺を作ろう

次に名刺を作ろう。フォトグラファーは資格職ではない。今すぐあなたがフォトグラファーとして名乗ってしまえばあなたはフォトグラファーなのだ。イベントなどに出向くと「今度ぜひとってほしい」なんて言われることもしばしばある。いつ何時撮影の依頼が来てもいいように,名刺を作ろう。名刺を作るデザインソフトは,AdobeIllustratorがおすすめだ。Adobeの公式サイトから無料で体験ダウンロードができるし,アマゾンでもPhotoshopなどと一緒に定期購読が出来る。さらに大手資格教育会社のヒューマンアカデミーが運営しているAdobeストアではなんと年間54630円のソフト料金がなんと32000円で購入できる。これは,大学を卒業してしまった社会人でもヒューマンアカデミーという学術機関に所属することで,学生プライスで高額なAdobeのソフトを購入することができるということを意味している。さらに嬉しいことに,本体が格段に割引されるのに加えて, Adobeソフトの使い方動画講座が3ヶ月間も無制限に受講できてしまうのだ。なんとまぁ太っ腹なことだろうか。怪しくないのだろうか?と思い各方面から調べたり口コミを見てみてもそんなことは決して無いようだ。関連企業に勤める友人の話では,なんでもAdobeと直接契約を結ぶことでこの価格を実現しているとか。いつかデザインを学びたいと考えている方が読者にもしいるのならば,この機会にAdobeのソフトを購入しつつ映像授業で一生もののスキルを身につけるのがいいのではないだろうか。(Adobeの公式サイトから申し込むよりも間違いなくこのサイトから購入するのがお得だろう。数年前にこのサービスがあったら筆者は間違いなく申し込んだに違いない。)

ヒューマンアカデミーAdobeCCオンライントレーニング通信講座3ヶ月受け放題32000円

写真展を開こう

ある程度写真が溜まってきたら,写真展を開くのも一つの手だ。友人や地域の人,時にはプロの写真家に自分の展示をみてもらうことでコメントをもらうことが出来るし,展示を開くことで改めて自身の写真と向かい合えるからだ。手軽なものだと毎年横浜と大阪で開催される御苗場あたりから参加してみるといい。

カメラの教室に通てみよう

もし未経験で初心者。独学でひとりでやるのが不安だという人がいれば,あの有名なクックパッドがサイタという初心者大歓迎のカメラ教室を開いている。何からはじめていいかわからない人はまずは無料体験に申し込んで行ってみるといいだろう。なぜなら思い切って参加してみると大概のことは楽しいし,経験することこそが何よりの人生の宝となり,後で必ず生きてくるからだ。あれこれ考えて体がちぢこまってはもったいない。まずは「えいっ」と覚悟を決めて行動してみよう。

【参考:行ってきました!】
カメラのサイタ無料体験教室に行ってきたので感想を書くよ!


いかがだっただろうか。フォトグラファーになるためにやるべきことは意外とシンプルだ。すなわち

  1. カメラを購入する
  2. 写真を多く撮る
  3. 写真教室に通う
  4. 名刺を作る
  5. ポートフォリオを作る
  6. 沢山の人にみてもらう
  7. 写真展を開く

である。もちろんこれだけがすべてではないし正解ではない。しかし誰でも最初は知人や友人の写真を無償あるいは格安で撮影をしつつ,上記の過程を踏むことはほぼ必須で間違いない。おすすめのカメラを購入して,未経験からだんだんと経験を積んできたら,自身のポートフォリオサイトを作ったり,SNSアカウントを開設したりして集客をしてもいいだろう。あるいは登録会社と契約してイベントの撮影をしたり,スタジオにアシスタントとして入って経験を積むのもいいかもしれない(カメラマンネットという求人を定期的に配信しているサイトがあるので登録しておくと良いだろう)。

なにかをはじめるのに年齢なんて関係ない。なかには大学を卒業してから写真の専門学校に行く人もいる。大事なのはいまこの瞬間からやるかやらないかだ。いずれにしてもまずはやってみる。楽しみながら写真を撮影する。それがなによりも大切だということを今一度お伝えしてこの記事の結びにしようと思う。


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