パキャラボ

◎パラレルキャリアラボ◎ これからの働き方を考える未来研究所

旅とカメラでパラレルキャリアを目指す20代のブログ。シンプル&ミニマルに、人生で本当に必要なものを見つけながらゆる〜く行きていきたい人、カモンッ!!

自分のスキルで物技交換(ものわざこうかん)できますか?

物技交換(ものわざこうかん)のススメ

金額の交渉はぶっちゃけ大変

こんちは、其田(@coo_travelphoto)です。自分で商売をやっているとなかなか物の価値や利益にシビアになってしまうもの。「いや〜正直ちょっと高いです。もうちょっとまけてくれません?」「ん〜技術やこれまでにかかった時間や経費を考えると難しいです〜」なんてやりとりはしょっちゅう。「案件が来てから値付けするまで」実はこれがかなり疲れるんです。なんせ学校教育ではそのあたりの知識や経験を学ぶことはないですよね。なんでこうも学校教育は役に立たないんだとブツクサいいながらも、最近ちょっと試していて、こりゃいいなと思う方法があったのでご紹介。

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相手が価値を感じる自分のスキルと交換

僕の写真撮影は、国内外問わず基本は下見や撮影費用、デジタル現像費用などすべてあわせて、撮影時間1時間あたり350USD(35,000yen)〜。法人とやり取りするときは費用で揉めることはほとんど無いのですが、個人事業主や一般のクライアントさんから見たら安くはないのでちょっと尻込みしてしまう値段かも。

 で、僕は写真で仕事をしはじめてからよく感じてたんです。「お金って本当に払わなきゃダメなの?」と。売買の基本は「自分がほしいものと相手がほしいもの」の交換ですよね。今の世の中だと自分がほしいもの=「モノ・体験・サービス」、相手がほしいもの=「お金」の図式。もともとお金の歴史は「物々交換」していたものを「価値があると認識」できて「持ち運べる」ようにしたことが根底にある。

 じゃあ、逆に言えばですよ。個人どうしのやりとりであれば「両者が価値を感じるもの」を「合意」をもって交換できればそれでOKだよね。僕にできることは「写真撮影」「お天気予報」(+もうすぐ「通訳ガイド」)試しに何件か「写真撮影と〇〇を交換しませんか?」と交渉をしてみると「おお、いいですか?お願いします!」と快諾。あらっ?これはいけるんじゃないか?ということで「写真撮影」と◯◯を交換しはじめました。これまで撮影費用を正規の値段からいくらか減額などすることで得られたものは有形無形じつに様々。例えばこんなものたちをいただきました。

物技交換したものリスト
  • 抹茶デザートフルコース
  • 焼肉フルコース
  • レア缶詰
  • おいしい手料理
  • めずらしい野菜
  • ふるーてぃな果物
  • コーチング
  • 謎の芸術品
  • 撮影の知識 etc

物技交換で得られるメリット・デメリット

さて、続いてこの物技交換でメリットとデメリットをご紹介しますよ。

メリット

1クライアントの金銭的負担が減る 一番大きなのはココでしょうね。僕にとってはパッと見ると利益損失ですが、決してそうではないんです。というのも、そのお客さんとは従来価格ではつながれなかったかもしれない。けれど、物技交換することで価格を下げて撮影を通じて繋がれた。これがでかい。僕も金銭ではありませんがその分の対価を別の形でいただいているのでOK。Win−Winなわけです。でもって将来リピーターになってくれる可能性もありますしね。

2新しい価値観を得ることができる 僕カメラ機材に時間とお金を全振りしてるんです。なもんで、高級抹茶デザートフルコースや高級焼肉フルコース、あるいはコーチングなどは、お金を払ってサービスを受けることは物技交換で体験していなければおそらく一生体験することはなかったこと。結果としてめちゃ良かったなと。自分の知らない世界が見えて、あっこういうことかと感じることができる。で、お客さんの話を聞きながらその商品やサービスの背景にある物語を聞けるわけですからこれほど贅沢なことはないのです。

3お互いいい気持ちになれる 副次的なものですが、お互いが得意なもので対価を得ているのでなんだか気持ちが良くなるんですよね。これは何かをしてあげて相手が喜んで(認知・承認)してくれるからなんですが、自分の好きな物事でみんなハッピーになれる関係性ができるのが物技交換の良いところだなと。

デメリット

1金銭的売り上げが減る これはリアルですね。100円のコーラを1000円で売る方法などにも書いてありますが、バコバコ値段を下げた案件ばかり受けている人は経営者は失格。事業が潰れちゃいますよね。このあたりのバランスは結構シビアで、次に繋がるお仕事のためのお仕事と、利益を得るためのお仕事、利益度外視のお仕事、など自分の目の前にある仕事がどのセクションに分かれるのかを認識して振って行くべきでしょう。

2交渉の手間が増える 相手にとって撮影が価値のあるものであればOKですが、そうでない場合は何と何をどの程度交換するのかなど交渉が難儀するときもある。ここは難しいですよ。例えば5000円値引きする変わりに◯◯をあげる、と言われても、それが相手にとって5000円の価値がない、あるいは不必要なものである場合その取引は成り立たない。相手のニーズがどこにあって自分がそれを解決するスキルを持っているかが肝ですね。

資本主義疲れた

資本主義の限界にも書いてありますが、やっぱり貨幣を基軸にした中央が周辺から利益を搾取する方法はちょっともう限界だと思うんです。利益はめちゃめちゃ大切ですが、ゴリマッチョにお金を稼いで生きるよりかは、必要最低限のお金を稼ぎつつ将来的に衰えないスキルセットを獲得して、物技交換しながら僕は生きていきたいなと。

価値のあるスキルの条件と作り方

価値のあるスキルの条件ってしってますか?「誰かの困ったを解決できる」これが唯一にして最大の条件です。僕の場合、一番ニーズの大きなスキルは「写真撮影」なわけですが、「家族や恋人との想い出の瞬間を残したい(家族・カップル)」「自分の事業を多くの人に知ってもらいたい(個人事業主)」「地域の魅力を知ってもらいたい(行政・NPO・海外)」など多岐にわたってお客さんの困ったを解決できちゃうんですね。その他下記のようなスキルもありますよ。

其田のスキルセット

  • 写真撮影
  • 映像撮影
  • 天気予測
  • 複業・パラレルキャリア
  • Web作成
  • 通訳ガイド(予定)

「誰かの困ったを解決できる」=「自分が面白がれること」であれば最高です。あっ注意点なのですが、「好きなことを仕事にするべき?という問いに対する5つのアンサー」や「カメラマンになった僕が月100万円を売り上げるようになって得たものと失ったもの」に書いてありますが、「好きなこと」だけで金銭を得ようとするのはあんまりおすすめしないです。辛くなりますので。

まとめ

というわけで、ゴリマッチョな資本主義経済もいいけど、なにか物やサービスを売ったり買ったりするのってお金だけじゃないよね。相手に価値のあるスキルを自分が持っていればそれを交換してよりよく行きていこうよ、というお話でした。皆さんどう思いますかね?ご意見ご感想などぜひコメントで教えてください。読者登録やイイね!もよろしくお願いします:D

では、きょうはこのへんで、また!