パキャラボ

◎パラレルキャリアラボ◎ これからの働き方を考える未来研究所

旅とカメラでパラレルキャリアを目指す20代のブログ。シンプル&ミニマルに、人生で本当に必要なものを見つけながらゆる〜く行きていきたい人、カモンッ!!

京都市限定通訳ガイドの研修をすべて終えた僕がこれから募集して試験を受ける人に伝えたいこと

こんちは!いやー半年間にわたる京都市限定通訳ガイドの講座がすべて終了しましたよ。毎週土曜か日曜(あるいは両方)削り取られるのは正直しんどかったですが実りある時間になりました。この記事を見ている方は通訳ガイドに興味のある人が多いんじゃないかと思いますのでちょっと感じたことをお伝えいしようかと思います!

通訳ガイドの研修を終えて感じること

問題はどうやって仕事を作り飯を食っていくか

僕の思ってることはこの1点に集約されますね。確かにガイドの知識とか歴史や接遇がなんたるかを知っても結局仕事を作れないガイドって食べれないんですよ。もちろん旅行代理店や派遣会社からそれなりに仕事をもらうこともできると思いますけどせいぜい日給3万〜5万くらいが関の山。しかも春と秋しか仕事が無いもんだから一人で食べていく分にはいいけど本業にしていくのはどうなんだろうかと?

ぶっちゃけいくら稼げるの?

例えばですけど,観光シーズンの4月と11月は80%稼働率仕事が入ったとしますよね。そうすると単純計算で「2ヶ月×24日×5万/1日」で240万円。その他の10ヶ月は20%稼働率で仕事が入ったとして「10ヶ月×6日×5万/1日」で300万。年間トータルで540万円。税金や経費など色々引いたら400万くらいでしょうか。1日5万円もらえると仮定してこんなもんです。こんだけもらえればぶっちゃけ良い方で,実際には単価は3万/1日とかなので200万〜350万くらいじゃないですかね?会社員と違って毎年決まって仕事があるかどうかはわからないですし,自分の身に何か起きたら収入は0になります。しかも,通訳ガイドの資格は名称独占の資格にランク落ちしますので,ボランティアガイドが大量に流入してくるわけです。そうなればもっと単価は下がりますし,仕事自体が減るでしょう。実際通訳ガイドの6割の年収は100万円以下です。笑っちゃいますよね。生活できないやつです。(参考資料:観光庁 通訳案内士等就業実態調査

選ばれる理由・自分だけの強みをつくれるか?

というわけで,通訳ガイドで食べていくには既存の働き方をしていては無理です。つまり,旅行代理店や派遣会社から仕事をもらって安定して生活できるだけの収入を得ようとするのはめちゃめちゃ狭き門になるわけですね。じゃあどうするかと言えば,ひとつは兼業通訳ガイドとして生きていくための仕事を他に持つのが1つ,それから自分だけにしか出来ない付加価値をつけたガイド分野を作り,それに価値を感じる顧客を自分で集める方法が1つ。このどちらかになります。

自分だけの強みとは?

自分だけの強みといわれてもなーなんて思うかもですが,まぁぶっちゃけて言えば,「歴史を知っているガイド」「観光地の説明ができるガイド」「明るくて丁寧な接遇ができるガイド」なんていうのはめちゃめちゃたくさんいるので差別化にはならないわけ。じゃどうするかといえばどこかの分野に特化していくか,違う分野と掛け合わせていくかしかないんです。例えば「日本食にめちゃめちゃ詳しいガイド」「アウトドアに特化した体験型ガイド」「美しい写真も撮れるフォトグラファーガイド」みたいな感じです。

まとめ

なにがいいたかったかって言うと「日本を訪れる海外の人に日本の魅力を伝えたいんです!」みたいな理由だけでどうやって仕事作って飯を食っていくかを考えていない人は辞めておいたほうが良いよ,ということ。もっと具体的に突き詰めて,じゃあどんな分野でどうやって仕事を作って単価はいくらで月にいくらの売り上げと稼働率をあげながら生きていきたいか,というところまでイメージしていく必要があるんですよね。これが出来ないと食べていくことが出来ないのがリアルな現場です。ガイド自体はめちゃめちゃ楽しい仕事です。あとはどうやって食べていくか。ぜひ,そのあたり考えてみてくださいね。質問やご意見あればコメントにお気軽に書き込んで下さい!